新卒で知財業界に就職を考えてる人へ
こんにちは。
先日、新卒の内定率が過去最高水準というニュースを見かけました。今は売り手市場なんですね。 私のとき(氷河期)とは、ずいぶん変わったなぁ。←年がバレる(笑)
さて、そんなニュースを見ながら、新卒の時、
◎目次
☆前提
今日は、主に知財の中でも特許に携わる方向けのお話を書きたいと思います。知財の仕事は特許の他にも商標なんかもありますが、そちらについては、また書きたいと思います。
1.どんな人に向いている?
1-1.文章の読み書きが好き
どんな人が知財業界に向いているのか。個人的な意見ですが、少なくとも文章を読むことが苦痛な人にはお勧めしません。知財のメインとなる業務に特許明細書を読むことがありますが、これが長文難解のものが多いです。
ご参考までに過去ブログ↓
それから、技術が好きな方、トリセツ(取扱説明書)を見るのが好き、なんて方も向いていると思います。
また、特許の明細書を見ても分かる通り、技術文章を作成する機会が多いです。技術者の話を聞いて、それを分かりやすく文章に落とし込む必要があります。
文章を書くことが好きな人もいいかしれませんね。とはいえ、初めはそうでなくとも、知財の仕事をしている内に、いつの間にか、的確な文章を作れたとき快感を感じる、なんて職業病がもれなく待っています(笑)
1-2.論理的、考えるのが好きな人
感性の人よりは理屈っぽくて論理的に考える人の方が向いていると思います。特許の仕事は、技術内容等をいかに分かりやすく論理的に相手に伝えるか、という仕事が多くなります。
ちなみに、相手とは特許庁審査官や契約の相手方、訴訟等が考えられます。こんなとき、感情的に話したところで相手には伝わりませんので、論理的かつ説得力のある主張が必要となります。
とはいえ、誰しも初めから直ぐにできるわけではありません。やっているうちに慣れてくるのであまり心配されなくても大丈夫だと思います。
色々と追及して考えるのが好き、理屈っぽいかも、という人はご自身の才能を発揮できるかもしれませんよ。
2.就職先は?
2-1.企業の知財部
メーカーなどで知財部員を募集している企業に応募するという方法があります。しかし、私が就活した頃は、知財限定で募集しているところは少なかったです。
また、募集があっても大学院卒を募集している案件が多かったので、私は該当せず応募できませんでした。今は、どうなのでしょうか。新卒の就活サイトなどでチェックしてみて下さいね。
それから、知財部員では募集していないものの、総合職採用とか技術系職採用で入社し、知財部門に配属される方もいるようです。しかし、この場合は必ず知財に進めるとは限りません。後々、知財への移動希望を出すという手もありますが、これも通るかは不明です。
2-2.特許事務所
特許事務所での求人は、新卒での募集も結構あると思います。ただ、私のイメージでは、新卒の就活サイトなどよりは個々のホームページで募集している傾向があるように思いました。
事務所では見学会を行っている所もあったりするので、ご興味があったら覗いてみるのもいいかもしれません。
2-3.特許庁
特許庁の技術系総合職(特許庁審査官)を受けるという方法があります。業務内容のパンフレットがWEB上にあるので興味のある方はこちらから見られます。
審査官は何年か務めると弁理士となるための資格を取得できますので、公務員に興味がある方は検討してもいいかもしれませんね。
3.知財部にはどんな人がいる?
正直、変、変わった人が多い、細かい、理屈っぽい、など耳にすることがときどきあります(笑) 職業柄、ついつい、細かなところを突っ込んだり、理屈っぽくなってしまうのかもしれませんね。
でも、私が長らく知財業界にいて思うことは、面白い人も入れば変な人もいる。多分これはどんな職場に行っても一緒。ただ、仕事でディスカッションとなれば細かい部分までよく気が付くなぁ、と感心する人が多くいる、といった感じでしょうか。
4.知財業界に就職するか迷ったときは
新卒の就職で知財業界に興味を持つ人はきっと少数派なのではないでしょうか。今はネットでなんでも調べられる時代ですが、それでも知財の情報は少ないかもしれませんね。
私が新卒の方にアドバイスできることがあるとすれば、
・なぜ、知財業界に就職したいのか?
・知財でやってみたい何かがあるのか?
なんかを考えてみることかと思います。そしてやってみたい何かがあるのであれば、知財業界への就職も考えてもいいかもしれませんね。
5.志望動機や面接アドバイス
ちょとしたアドバイスですが、上の質問に「会社」を付けると、志望動機や面接で聞かれる質問に使えると思います。
・なぜその会社の知財なのか?
・その会社の知財でやってみたい何かがあるのか?
みたいな感じですね。
次回は、知財業界でも商標のお話を書いてみたいと思います。
それでは、また!