弁理士が著作権法の仕事で活躍できるのか?
こんにちは!
暑いですね。
今日は、著作権法のお話を。
今は選択試験からも姿を消してしまった著作権法。短答には残っているようですね。私は、この著作権法が大の苦手でした。
勉強量の割には実入りが少ないと言うか(笑)当時は著作権法は捨ててもいい、くらいで勉強していましたが、今はそんなわけにもいかないですよね。
そんな私が、なぜか仕事で著作権法を扱うことに!苦手だし条文意味不明だし、やだな・・・と思っていましたが、実際実務で扱うと面白いんですよ、これが。
著作権法って判例とか解釈とかの話が多くて難しいは難しいのですけれど、あれこれ考えるのが楽しい。弁理士試験を通じて法律が好きになった方は、きっと面白さを感じられるのではないかと思います。
では、どんなところに著作権法を扱う仕事があって、具体的にどんな仕事をするのかをお話ししたいと思います。
◎目次
1. 著作権法を扱う仕事はどこにある
私の知る限りでは、特許事務所ではやはり特許・商標がメイン。企業の法務部門で扱うことが多いと思います。IT関係や映像ビジネス、書籍関係や業務委託で制作してもらうものなど、企業の業種はあまり問わず、色々な場面で著作権法が登場するように思います。
大学の法務部出身で新卒でそのまま法務に入る人ばかりなんじゃない?、と思っていらっしゃる方も多いですが、私は理系大学出身です。私の知っている方でも、特許事務所を経て法務部門に転職された方がいます。
2. どんな仕事で著作権法をつかうの?
ざっくり言うと、契約やもめごと(訴訟等の紛争対応)などで扱います。
例えば、スマホ向けアプリなんかをリリースする際、新しくキャラクターを作るとしますよね。
そのときには、
・キャラクター制作を外部に委託する場合の業務委託契約
・アプリ制作を外部に委託する場合の業務委託契約
・ユーザー向けの規約
なんかが必要になります。
その契約で、キャラクターの著作権はどちらに帰属するのか、著作者人格権の行使に関する処理、ユーザーが掲示板に投稿したコメントの如何など、氣を付けなければならないことが、たくさん出てきます。
もちろん、キャラクターやアプリの名称の商標調査も必要になってきたりしますので、弁理士試験を勉強してきた方の腕の見せ所!弁理士試験の際に勉強してきたことが、こういったサービスをリリースする際、全般的に役立ちます。
実際、私も力を発揮するについて新サービスのリリースからクローズまで、契約から商標関係の処理まで全ての担当を請け負いました。とても勉強になりましたし、仕事としてもやりがいを感じました。契約も商標も扱えるのは弁理士ならではですね。
3. 最後に
受験時代に苦手だった分野が仕事では面白く感じることがあったりします。あの法律は苦手だったけど、実務ではどんな風に活用されているのかね、なんて考えてみるのも楽しいですね。
それでは、また!