弁理士資格~取得してからが始まり物語

弁理士の仕事についてあれこれ語ります。

弁理士の試験で合格するためには何から勉強したらよいの?

 

こんにちは。

今日は弁理士試験の勉強方法について語ってみたいと思います。

 

ちなみに、私は、大学時代、あまりの成績のよいほうではありませんでした。

むしろ悪い(笑)

毎日、アルバイトに明け暮れ、単位ギリギリで卒業。

 

そんな、私でも、大学卒業後、仕事をしながら3年で合格しました。

そのときに効果的だったなと思う勉強方法をご紹介したいと思います。

 

◎目次

(1)合格体験記を読む

  ・なぜ重要か

  ・合格体験記の読み方、使い方

(2)勉強時間を決める

(3)合格点を取れればいいんだよ、ってこと。

・模試の順番は、上位を狙うけど結果は気にしない

・みんなが間違える問題への取り組み方

 

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(1)合格体験記を読む


・なぜ重要か

弁理士試験の勉強を始めるときに、絶対的にお勧めするのは、

合格体験記を読むこと。これは本当に役に立ちます。

 

もうすでに合格した人たちが何からどんなふうに勉強をしてきたのか、

重要なエッセンスがたくさん詰まっています。

本屋さんや各種資格試験の予備校・スクールで手に入ると思います。

 

・合格体験記の読み方、使い方

合格体験記を手に入れたら、ざっと全体を読んで、

弁理士試験では何を勉強するのか、

みんなどれくらいの勉強量をどんなふうにこなしているのか全体像をつかみます。

 

そうしたら、次に、自分と同じような経歴の合格者を見つけます。

 

ポイントは、

◆女性なのか、男性なのか

◆大学卒なのか、院卒なのか

◆選択科目を受験する必要があるのか免除なのか

◆理系か文系か

◆大学時代や院時代の専攻分野が似ているかどうか

などなど。

 

 

まったく同じような人はそうそういないと思いますが、

なるべく共通項がある人を、できるだけたくさん見つけましょう。

 

そして、ここからが更にポイントなのですが、

さきほど見つけた共通項がある人たちが皆やっていること

それが、あなたが弁理士試験に合格する上で、勉強するべきことです。

 

弁理士試験ではなくても、資格試験に合格する上で、大切なのは、

試験の全体像をつかむことと、合格した人が何を勉強していたのか

を知ることです。

 

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初めのうちは、なにから手を付けていいのか分からないので、

あれに手を出しては、これでいいのか不安になりまた別のものに手を出す、

そんなことを繰り返しているうちに、時間ばかり過ぎていきます。

 

初めに、合格体験記で何を勉強するべきかの羅針盤を手に入れることで、

勉強の仕方に迷ったときも軌道修正がききます。

 

なので、この合格体験記は、一度読んだら終わり、ではなく、

勉強期間中、何度も見返すことをお勧めします。

 

初めは何が書いてあるのかよく分からないことでも、勉強が進むにつれ、

合格者の方が言ってることがよく分かってくることがあります。

 

 ぜひ、合格体験記を有効活用しましょう!

ちなみにLEC東京リーガルマインド には合格体験記が載っているので、

そちらもチェックしてみるといいですね。

※左上の「資格から探す」→「弁理士

  →スクロールして「LECが選ばれる理由」→スクロールして「合格体験記」です。

 

長くなりましたので、今日はこの辺で。

次回は、「(2)勉強時間を決める」についてお話しますね。

 

それでは、また!

  

 

弁理士は仕事ない、食えないって聞くけどどうなんですか?

 

こんにちは。

 

今日は、タイトル通り、

最近よくきく「弁理士って食えるの?」

という話題を取り上げたいと思います。

 

◎目次

 

(1)仕事がない、食えないの定義とは?

(2)弁理士資格があるってだけでは、別に給料は上がらないと思うよ。

(3)自分が何をしたいのかを見極めたほうがいいよって話。

 

(1)仕事がない、食えないの定義とは?

さて、こちらの話題、前々から気になっていたのですが、

何をベースに弁理士はもう仕事がない、食えない、と言ってるのでしょう?

 

検索してみたらわかると思うのですが、特許事務所や企業の知財部等、

それなりの求人があります。

 

私は、知財関係の仕事で転職を2回していますが、

仕事探しで困ったことはありません。

 

なので、知財の仕事を探す、という意味で、

仕事がないっていうのはウソなんじゃない?って思います。

 

ただ、そこに高給を望んだり、絶対にこの分野のこの仕事がしたい!!

という要素が加われば、そりゃないかもね、とう感じです。

これは(2)で説明します。

 

例えばですが、同じ職業経験で、同じ人柄、同じ年齢性別の人がいて、

資格のある人とない人がいたら、

資格がある方のほうを選びたくなりませんか?

 

職業経験は実際働いてみないと分からないけれど、

資格って、その資格を取るだけの情報処理能力がありますって

証明だと思うんですよね。

 

資格ってその程度のものでしかないけど、そのちょっとしたことが、

就職・転職の際に有利に働くんじゃないかと思います。

 

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ちなみに、私、現在専業主婦で子供2人、

基本家でしか仕事できないけど、正社員がいいなーと、

とある企業にエントリーしたら、それでも面談まで進むことができました。

 

書類審査で落ちないだけもすごく有難く感じました。

面談まで進むチャンスをもらえてとても嬉しかったです。

 

なので、私の回答はこちら。

仕事はあるし、普通に食べていけるけど、

あなたの望む仕事なのか、望むお給料をもらえるのかは分からないよってこと。

でも、これって、どの仕事についても同じじゃないかな。

 

 

(2)弁理士資格があるってだけでは、別に給料は上がらないと思うよ。

こちら、その通りで、別に資格があるから給料が上がるとかはないと思います。

もちろん、企業や事務所によっては手当が付くかもしれないけど、

そんなに多くないんじゃないかな。

 

弁理士でたくさん稼いでいる人は、やっぱりそれなりに

専門技術に長けていたり、営業力が合ったりと、

なにかしらの+αがある気がします。

 

あ~やっぱりそうなんだー、と思いましたか?

うん、そうなんですよ。

 

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でもね、

・普通に就職できて、

・転職でも困らなくて、

弁理士の知り合いができて色々な世界の話を聞けて、

 

これってすごいことじゃないですか。

 

仕事ない、食えない、って困ることが少ないんですよ。

まったくないわけじゃないですよ。でも、リスクが減る。

 

ちなみに、給料が高くないと言いましたが、

大手企業に入れば、その人たちと同じ程度の給料は入ってきます。

それもすごいことだと思います。

 

特に、結婚出産も考えなくてはいけない女性にとって、

弁理士という資格を持っているメリットは大きいと思います。

 

ということで、私の回答はこちら。

弁理士資格があるってだけで給料は上がらないけど、

それ以外のメリットも考えたほうがいいと思うよ。

 

(3)自分が何をしたいのかを見極めたほうがいいよって話。

これは、本当に大事。働いてみて、合わなかったなーってこともあるしね。

弁理士の仕事は、本当に専門職です。

技術や商標に面白味を感じられないと、ただただ苦痛になってしまうかもしれません。

 

自分が一つのことを極めるのがすきなのか、

広く色々と展開していきたいタイプなのか、

その辺の見極めは大事ですよ。

 

ただ、やってみて合わなかった、だからもう駄目だ、ということはありません。

私も、特許事務所で働いていたときは仕事が辛かったのですが、

企業の法務部門で、知財も法務も扱うようになって、

自分にはこれが向いていたんだ、と思いました。

 

特許事務所から企業への転職にも、資格が利用できましたし、

特許事務所での経験は、企業と事務所の橋渡し役としてとても役立ちました。

  

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ということで、私の回答はこちら。

 自分に向いた仕事の仕方を見極めて、

合わないと思ったら資格を利用する、という観点はとても大切!

 

 

本日のお話はここまでです。

次回は、特許事務所から企業への転職、

企業での活躍の仕方などについて、お話ししたいと思います。

 

≪関連≫ 

hkoffice116.hatenablog.com

 

 

弁理士ってどんなお仕事?

 

 

こんにちは。

 

今日は弁理士のお仕事について語ってみたいと思います。

 

みなさん、弁理士ってどんなお仕事をするかご存知ですか?

理系の方なら知っているかな?

 

私は、理系大学卒ですが、まったく知りませんでした。

なにそれ??って感じです。

 

そんな私と同じくまったく知らない人に向けて、

簡単に説明しますね。

 

弁理士は、主に「特許事務所」か「企業の知財部」

というところでお仕事されている方が多いのですが、

今回は主に「特許事務所」で働く弁理士の仕事を以下の順でご紹介します。

 

(1)特許の申請

(2)商標の申請

 

 

(1)特許の申請 


 

  

特許の申請といわれても、なんのこっちゃ~でまったくイメージがわきませんよね。

まずは、これを見てください。

 特許情報プラットフォーム

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こんな画面が出てくると思うので、適当に単語を入力します。

例えば、「人工知能」と入力すると、こんなふうに検索結果がでてきます。

 

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この中から、適当に文献番号をクリックして中を見てみて下さいね~。

 

 

 

見ました?

なんだか、難しそうな文献じゃないですかw

 

 

これが特許明細書です。

弁理士は発明者から発明の内容を詳しく聞いて、

この明細書のように発明を書き起こし、特許庁に申請するんですね。

明細書は発明の権利書の役割を果たすのでとっても大切なものなんです。

 

一見難しそうに見えるかもしれませんが、 

明細書の書き方にはコツがあって、

慣れれば大丈夫。

 

新しい技術が好き、文章を書くのが好きと言う人に向いていると思います。

 

(2)商標の申請 


 

それでは、次は商標のお話しです。

商標はさっきの 特許情報プラットフォームで商標を選択して、

適当な言葉(例えば、チョコレートとか)を入力し、文献を見てみて下さいね。

 

 

商標のお仕事は、

お客様が取得したい商標の申請書類を書いて、

特許庁に申請するお仕事です。

 

 先ほど検索した文献を見て分かる通り、

特許のように長文を書く必要は基本ありません。

どちらかというと、お客様が商標を付けたい商品は具体的何なのか、

その商標は他人に使われていないか、などを調べ、的確に申請書類を作っていくことがお仕事になります。

 

商標を専門にしている弁理士には、女性や文系の方が多い気がします。

 

 

この他、実用新案・意匠のお仕事もありますが、求人の多くは、

特許明細書を作成する技術者、

その次に多いのが商標を扱う弁理士です。

 

 

大雑把ですが、特許事務所で働く弁理士のイメージをつかんで頂けたでしょうか?

次回は企業で働く弁理士のお話をしたいと思います。

 

 

弁理士って特許事務所で働く以外に仕事先はないの?

こんにちは。

カトウさんです。

 

ところで、私のブログを読んで下さってるということは、

 

(1)弁理士のお仕事に興味を持っているか、

(2)弁理士の仕事に疑問を感じているか、

 

の、どちらかなのではないではないでしょうか?

 

特に、(2)の方が多いのでは??

 

というのも、私がそうでしたw。

 

 

一つ目の特許事務所では、特許事務と商標担当をしていたのですが、

もともと、理系大学を卒業していたこともあり、特許明細書の担当になりました。

 

それからです。だんだん仕事が辛くなりました。

 

明細書の仕事は技術がメイン。

事務仕事や商標が楽しかった私には、

技術ばかり扱う特許明細書の作成が苦痛でした。

 

弁理士の資格を取れば、

もっと技術の勉強をすれば・・・、

 

と思って弁理士の資格を取り、二つ目の事務所に転職しましたが、

結局、特許明細書の作成が辛い。。

 

このとき、特許明細書の仕事を書き続ける仕事は、

私には合わなかったんだ・・、と初めて認めました。

 

 

このとき、既に28か29歳だったと思います。

今からまた転職なんて、と迷いましたが、

もう一度、と思い転職することにしました。

 

しかし、どんな仕事に転職していいのか分かりません。

なので、まずは転職サイトに登録し、どんな仕事を紹介してもらえるのか

見てみることにしました。

このときは、すぐに転職というよりは、

どんな転職先があるのか調べてみようという気持ちが強かったと思います。

 

最終的に、私は企業の法務部門に転職することになりましたが、

次回は、それまでの経緯をお話ししますね!

 

≪関連≫

hkoffice116.hatenablog.com